今帰仁城Nakijin gusuku
歴史ある優美な城壁
今帰仁城は、地形を利用した天然の要塞で、首里城に次ぐ大きなグスクです。自然の地形に沿って蛇行して積まれた城壁は、沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」に「百曲がり（ももまがり）に積み上げて」と謡われるほど美しい姿をしています。その歴史は古く、三山時代には北山王の居城でしたが、15世紀初頭、後に琉球を統一する中山王の尚巴志に攻略され、17世紀には薩摩軍の進攻を受けます。廃城後は、地元のノロ（女性の祭司）によって守り継がれました。平朗門からまっすぐに伸びた石段は、1月下旬～2月上旬には美しい桜並木となり、その先には「テンチジアマチジ御嶽」があります。幾多の歴史に彩られたグスクは、今でも人々に愛される参拝地となっています。
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